お問い合わせ

079-253-1866

AM 9:00 ~ PM 6:00
(定休日:毎週水曜、第2・第4火曜)

ico-menu
ico-close
ico-arrow-up
  • お役立ちコラム

エアコン移設の費用はいくら?追加工事が発生するケースと金額の目安

エアコン移設の費用はいくら?追加工事が発生するケースと金額の目安

エアコンの移設を検討する際、多くの方が気になるのは「結局、総額でいくらくらいかかるのだろうか」という費用面でしょう。
新しい住まいや部屋で、これまで通り快適にエアコンを使用するために、事前に費用の全体像を把握しておきたいものです。
基本工事に含まれる内容はもちろんのこと、設置場所の状況によっては想定外の追加費用が発生することもあります。
ここでは、エアコン移設にかかる費用の詳細を、基本工事から様々な追加工事のケースまで、具体的に解説していきます。

エアコン移設の総費用

基本工事費用の目安

エアコンの移設工事における基本料金は、通常、専門業者に支払う取り外し・取り付け作業一式を指します。
この基本料金には、既存の設置場所からエアコン本体(室内機・室外機)を取り外し、新しい設置場所へ運搬した上で、室内機と室外機を配管や配線で接続し、真空引き(配管内の空気や水分を除去する作業)を行うまでの一連の作業が含まれています。
一般的な壁掛けエアコンの標準的な移設工事の場合、多くの業者は1万5千円から2万5千円程度の料金を設定していることが多いです。
ただし、これは配管長が規定内(通常4~5メートル程度)で、高所作業や特殊な配管工事、コンセント工事などが不要な場合の目安となります。
エアコンの能力(適用畳数)、メーカー、設置環境、そして依頼する業者によって、この基本料金は変動する可能性があるため、あくまで参考として捉えておくことが賢明です。

追加工事費用の目安

エアコンの移設工事では、基本料金だけでは完結しないケースが少なくありません。
特に、新しい設置場所の状況が前の場所と異なる場合、追加の工事が必要となり、その費用が総額に上乗せされます。
具体的には、室内機と室外機を繋ぐ配管が標準の長さを超える場合の「配管延長」、エアコンの排水を適切に処理するための「ドレンホースの延長」、電源コンセントの形状が合わない、あるいは電圧や容量が不足している場合の「コンセント交換・増設工事」、そして室外機を地面以外の場所(壁面、屋根、ベランダの手すりなど)に設置する際の「室外機架台の設置や特殊金具の取り付け」などが、追加費用が発生する主な要因として挙げられます。
これらの追加工事は、1箇所あたり数千円から数万円の費用がかかることがあり、工事内容によっては総額が大きく変動するため、事前に詳細な見積もりを取ることが非常に重要になります。

エアコン移設で追加費用が発生するケースは?

配管延長・交換にかかる費用

エアコンの移設において、追加費用が発生する最も一般的なケースの一つが配管の延長です。
新しい設置場所では、室内外の機器を接続するために、標準の配管長(一般的に壁掛けエアコンで4~5メートル程度)よりも長い配管が必要になることがよくあります。
多くの業者は、この標準長さを超える延長部分について、1メートルあたり1,500円から3,000円程度の追加料金を設定しています。
ただし、延長できる距離には物理的な限界があり、また、配管を過度に長くすると冷媒ガスの循環効率が低下し、エアコンの性能に影響を与える可能性もあるため、業者と相談して適切な長さを決定することが重要です。
さらに、既存の配管が劣化していたり、取り付け予定のエアコンが以前とは異なる種類の冷媒ガス(例:R22からR32への移行)を使用する場合には、配管自体の交換が必要となり、その場合は延長費用とは別に、配管材料費と交換工賃として別途費用が発生します。

電源工事のコンセント交換の増設にかかる費用

エアコンを安全かつ適切に稼働させるためには、電源環境が非常に重要であり、この部分で追加費用が発生することもあります。
まず、移設先のコンセントの形状が、エアコンのプラグと合わない場合があります。
例えば、アース端子が付いていない、あるいは形状が異なる、さらには100V用のコンセントしかないのに200V仕様のエアコンを取り付ける場合などが該当します。
このような場合には、コンセントの交換や、必要に応じて電圧の変更(単相2線式から単相3線式への変更など)といった電気工事が必要となり、これには数千円から1万円を超える費用がかかることがあります。
また、移設先の部屋にエアコン専用のコンセントがなく、壁内への配線や専用回路の増設が必要となる場合、その工賃や部材費はさらに高額になる可能性があります。

室外機設置場所の変更・特殊設置にかかる費用

室外機の設置場所や方法も、移設費用に影響を与える大きな要因です。
一般的なベランダの地面置きや、既存の架台をそのまま利用できる場合は追加料金がかからないことが多いのですが、新たな設置場所に合わせて専用の架台や金具が必要になる場合、その費用と設置工賃が加算されます。
例えば、室外機を壁面に取り付けるための壁掛け金具(数千円~1万円程度)、屋根の上に設置するための屋根置き架台(1万円~数万円)、あるいは建物の外壁に吊り下げるための吊り金具(数万円)など、設置方法に応じた部材の費用と、それらを安全かつ確実に設置するための専門的な工賃が発生します。
また、室外機を設置する場所が高所であったり、作業スペースが限られていたりするなど、通常よりも難易度が高い作業となる場合には、追加の安全対策や作業員の負担増に伴う料金が設定されることもあります。

まとめ

エアコンの移設にかかる費用は、単純な基本工事費だけでなく、移設先の環境やエアコンの仕様に合わせた追加工事の有無によって大きく変動します。
配管の延長や交換、電源コンセントの工事、室外機の特殊な設置方法などが、総費用を左右する主な要因となります。
現地調査を依頼し、不明な点は遠慮なく質問することで、後々のトラブルを防ぎ、安心してエアコンを新しい場所で快適に使用できるでしょう。

お役立ちコラムの最新記事